【小話】0018話_30万円で過去を問う
2020年9月28日皆さん、こんにちは。鬼畜な天野Pです。
今回のお題は、HDD破壊の話
あ、トレンドに出てたゲーム等によるものではありません。私が所有する、壊れたHDDの話です。
度々動画内でも触れてますが、2015年頃に所有してるHDDの1つが壊れました。繋いでもPCには認識されず、電子音がピーローリーピーローリーと鳴る状態でした。ちょっと分かる方なら察しが付くでしょうが、これは物理障害が生じた際の合図です。
HDDの物理障害。名前のとおり、HDDが物理的に損壊した状態を指します。HDDは、データを極小の小部屋に分割して保存・記憶する媒体で、“この部屋とこの部屋が1つのデータのパーツ”と関連付ける事で復元・閲覧が出来ます。物理障害とは、小部屋が潰れたか関連付け出来なくなった状態で、HDDの故障の中ではかなりの重症です。
このHDDには2015年時点までの活動履歴が保存されており、作曲は勿論、趣味レベルの小説、旅行の写真もありました。これらが全てパァ… になったものと思われます。
しかし、妙なる縁。そんな事をツイートしたら、「データ復旧、試してみませんか?」と営業のリプを頂き、気が向いたので試す事と致しました。
5年前、他社で復元を試みましたが「不可」という返答を頂いております。時代の進歩で可能性は高まったのでしょうか。
診断は無料という事でしたので、とりあえず診断をお願いしました。
結果…
「不可」ではない。
どうやら、パッと見で「無理」と言えるほどではなかった様です。しかしやはり重度の障害と診断されました。復旧作業を試みても、全くファイルを取り出せない可能性もある、との事。
そこで提示された費用は、なんと…着手金20万円、成功報酬10万円。
完全に上手くいった場合、30万円です。あと消費税。
穿った見方をすると、復旧費用を稼ぐために無理そうだけど「行ける」に思えますが、ここは考えない事にします。
工数も10日程度と長いですし、データ復旧も技術職です。ぶっちゃけ私もジャンルは違うとはいえ技術職の人間です。同期間の工数を要する依頼が来たら、まぁ、そんな感じの見積もりを出します。
工数で考えても、技術力で考えても、価格は妥当。そこに文句はない。
でも30万円。
高いですね。普通に1か月分の収入に相当します。戻るか分からないデータの復旧に払うのは、なかなか躊躇う額です。
1分程度悩んだ結果、お願いする事にしました。
理由は簡単。
願掛け。
あのHDDには当時の私が居る。HDDの復旧は即ち、当時の私が現代に戻る事を意味します。
データの復旧が成功すれば、当時の私が帰還するのを現代が受け入れた、失敗ならば、それを拒絶した。
そう判断する願掛けです。
願掛けに20万円払うなんて酔狂ですが、私にとってはそれだけの価値がある。
世界はどちらを選ぶのか。
いずれ、それが分かります。
2020/09/28 鬼畜な天野P
